メドピアグループには、4つの事業プラットフォームごとに開発組織が存在します。担当する事業のサービス推進に専念しやすく、かつ共通部分は連携できるという横断型の組織です。開発組織で働くエンジニアも80名を超え、20数名だった4年前からは大きく進化しています。
今回は事業部の中で、もっとも大きな組織規模を誇る「集合知プラットフォーム事業部(以下、集合知PF)」の酒井さんと濱田さんが、開発部の今を語りました。
▲主に医師や薬剤師向けの情報コミュニティを基盤としたサービスを担当する集合知PF
集合知PF事業部 開発部 部長 酒井 将嗣
集合知PF事業部 開発部 開発1グループ 開発リーダー 濱田 裕太
2021年7月メドピアに入社。
主に「MedPeer」など医療従事者向けプラットフォーム事業内サービスの開発リーダーを担当。
ゲームや合唱など多趣味で、コーヒーに関しては本格派。ご両親が喫茶店を営んでいる。
自分のやりたいことはできるのか|社会貢献度の高さや裁量の大きさが入社の決め手に
――まずは、メドピア入社前のお二人のご経歴を教えてください。
酒井:学生時代から「ものを作って世の中に出したい」と考えており、大学卒業後に携帯電話やカーナビのテスト・開発など組込み系エンジニアとしてキャリアをスタートし、その後、Webエンジニアを目指して転職。デザイン制作会社やゲーム会社、SIerなど複数の会社で開発に携わってきました。
さまざまな企画を考えて、お客様に提案するという仕事も好きだったので、Webディレクターのような立ち回りも進んで取り組んでいました。
濱田:私はメドピア入社までに3社を経験しています。1社目は大手オフィス機器メーカーで複合機の画像処理プログラムを行う組込み系エンジニアとして新卒入社、その後、同社内の新規事業にアサインされたことをきっかけに、Webエンジニアに転身しました。
2社目はITベンチャーで、開発のみならず企画立案や数値管理などのWebディレクター的な業務も行っていました。多様なWeb開発の経験を積みながら、マネジメントも経験しました。
3社目は「様々な事業経験を積める環境で働きたい」という思いから幅広い領域を手掛けている事業会社に入社し、Webサイトやアプリの開発・組織マネジメントに従事しました。
――お二人とも組込み系からWeb系など幅広く経験されてきたんですね。メドピアに入社した経緯や当時の印象を教えてください。
酒井:ヘルステック領域に注目したことがきっかけでメドピアを知りました。高齢化社会が進む日本では、医療はなくてはならない分野で、ビジネスとしても伸びていく事業領域だと感じています。そのため、転職活動ではいくつかのヘルステック企業を検討していました。その中でメドピアを選んだのは、医師向けのサービスを提供している会社の代表者が「医師」であるという点で強みを感じたからです。
濱田:私はこれまでの経験から、自分自身がパフォーマンスを発揮するには数十人〜数百人程度の規模で裁量を持たせてもらえる環境のほうが合っていると感じていました。そのような環境を探していたところ、様々なご縁がありメドピアに入社しました。
メドピアに決めた理由は、組織規模がマッチしていた点に加えて、選考を経るたびに面接担当者からフィードバックをもらえるなど、選考プロセスでの体験がとても良かった点が挙げられます。実はメドピア選考を受けたのは二度目で、数年前に内定を頂いた時には別の道を選択したのですが、頭の片隅には残っていて。その時から組織が進化していながらも会社のビジョンや事業ポートフォリオがブレていないところに魅力を感じ、メドピアへの入社を決めました。
メドピアでのやりがいとは?|高い目標を共に乗り越えられる環境
――メドピアではどのようなお仕事を担当されていますか?
酒井:入社してすぐに参画したのは、医師の転職・アルバイト情報サービス「MedPeer Career」のリニューアルプロジェクトです。1年ほど開発リーダーを務めた後は、主に外部認証周りを担う「medパス」の窓口担当をするなど「MedPeer」以外のサービス開発を担当していました。主幹事業の「MedPeer」に携わるようになったのは、3〜4年前からです。
また、2022年1月にはサービス領域毎に組成されていた複数のエンジニアチームを、様々な課題を解決するために開発部として1つの組織としました。現在は集合知PF 開発部の部長として、「組織変更前後で開発スピードを落とさない」というミッションを掲げて、マネジメントをしています。
濱田:私は入社した2021年7月からの半年は「MedPeer」内のサービス改善施策を主に担当しました。
あわせて入社1ヶ月ほどで「みんコレ!」という医学生向けの医師国家試験合否予測サービスにもアサインされました。当時、「みんコレ!」は事業譲渡されたばかりのサービスだったので、「0→1でリニューアルしよう」というプロジェクトでした。そこでサービス開発や、2022年2月に実施された医師国家試験当日の運営に従事していました。
2022年1月から集合知PF 開発部 開発1グループの開発リーダーに就任したので、メンバーのマネジメントをしつつ、同時進行している複数プロジェクトをいかに成功に導くかを考え、実践しています。
――これまでに印象に残っていることはありますか?
酒井:2016年1月に、「MedPeer Career」を無事にリニューアルできた時は感慨深いものがありましたね。入社して最初に参画したプロジェクトだったという点で強い思い入れもありますし、オープンまでに紆余曲折もあって……当時は組織的な動きで解決するというより体を張ってなんとかやりきる、といったこともあったので、その点は苦労だったかもしれませんが…喜びも大きかったです。
濱田:「みんコレ!」プロジェクトは、かなりエキサイティングでした。メドピアで関わる初めてのサービス開発ということもありましたが、プロダクトマネージャーを含めたメンバーの育成も併せて任せてもらっていたんです。
プロジェクトの当初の目標は、「みんコレ!」の会員登録数4,500名を目指すというものでした。自身のWebディレクションの経験も活かしつつ、チームで深くすり合わせを重ねて進めていったところ、結果はなんと約8,000名に。プロジェクトの良い成功体験となりました。
「みんコレ!」プロジェクト成功の経緯を紹介した記事はこちら
個人的にも、今までのリーダー経験を活かしつつ、開発進行をマネジメントしたり、チーム内で喧々諤々と議論したり…。チームのメンバーが社内MVPに輝いたのもとても嬉しい出来事でした。
集合知PFの開発組織とは?|職種を問わない連携力と若手育成力が強み
――集合知PF開発部の特徴を教えてください。
酒井:集合知PFの開発部は約20名のエンジニアで構成されています。私が「MedPeer」の開発に関わり出した2015年当時は、約10名ほどでしたから倍の人数になりました。
集合知PFには、Webサイト内のUUやMAUといった指標を追って会員医師の活性化を担うチームと、会員プラットフォームを活用した製薬企業向けマーケティング支援を担うチームが存在します。私たち開発部は両チームからの依頼に応じて、各部署と連携して開発を進めているんです。その点で言えば、さまざまな部署との連携の強さが開発部の特徴と言えますね。
濱田:連携の強さは、自分もコミュニケーションの面で特に感じました。入社初日にSlackで入社挨拶をしたんですが、エンジニアに限らず多様な職種のメンバーが反応してくれたんです。「部署間の垣根のなさ」や「雑談ベースの和気藹々とした雰囲気」がそれですぐ分かりました。
▲入社初日からメンバーとのコミュニケーションをとりやすさを感じた
――集合知PF開発部の強みはどこにあると感じますか?
酒井:集合知PFの開発部は、他事業部と比較しても圧倒的に人数が多いんです。そのため、若手育成に注力する組織力があります。若手を育成して、集合知PFで成長したメンバーを他事業部に輩出する。そうした流れを生み出すことが期待されている部署だとも認識しています。
具体的な取り組みとしては、シニアエンジニアとジュニアエンジニアがペアプロできるような時間を設けたり、ジュニアクラスのメンバーから「こんなことがやりたい」という声を取り入れて、勉強会やミーティングを企画したりしています。
これからの集合知PF|適材適所の連携で組織をリードする
――集合知PFの開発部として目指している目標はありますか?
酒井:先ほどもミッションとして挙げた「開発スピードを落とさない」ということを前提に、集合知PFが担当する一つひとつのプロジェクトを着実に成功させること、そして持続的に改善を行える組織にすること、を目標としています。
集合知PFはメドピアグループの主幹事業である「MedPeer」を扱っている部署です。収益面にも貢献するよう開発のスピードや質の担保は大前提としてあります。長く続いているサービスであるが故に課題を放置すると負債化しやすい為、改善する時間を確保し、メンテナンスを怠らないようにすることも重要度が高いです。
濱田:開発部全体をマネジメントしている酒井さんと異なる視点でいうと、私は「働く人の成長にどう寄与するか」ということも事業貢献のために大事だと思っています。具体的には「チームをワークさせること」と「価値を届けること」の2つを大事にしています。
まずはチームワークについて、すなわちチームメンバーで協力しながら物事を進められる組織の構築にコミットしたいです。これまでマネジメントを経験してきて思うのですが、チームで出す成果は個人で得られる成果の何倍にもなります。メンバーの力の相乗効果が引き出されると、自分の想定をはるかに超える成果が創出されるんです。経験上、その力のすごさを信じているので、メドピアの仲間ともそういう体験を重ねていきたいですね。
一方の「価値を届けること」については、「サービスをつくる(アウトプット)」 だけでなく、それによって「ユーザーにどのような価値を届けられたか(アウトカム)」 にフォーカスできる組織でありたいと考えています。事業数値を細かく見ていくとか、開発部以外の部門と連携することで見えてくる世界があると思います。そういった意識づけを開発部だけではなく集合知PF全体に拡げていき、成果の総量を最大化できるような、視野の広い組織にしていきたいと思います。
酒井:そういった観点を持ってマネジメントに動いてくれている濱田さんに、期待するところはとても大きいです。私も同じ役目を担っていますが、基本的には自分自身もコードを書いて開発をし続けたいタイプです。濱田さんはコミュニケーションや意思統一を図りやすい組織を作るスキルを持っていて頼りにしています。
濱田:私はメンバーと話をするのも好きですし、適材適所ですよね。とくに今はマネジメントの仕事がすごく楽しいなと思っていて。個人的には、マネジメント経験を積むことでプレイヤーとして組織に与えられるインパクトも増大させられると感じています。具体的には、マネジメント経験を通じて組織全体の動きを把握できるようになることで、自分自身がいつ・どこに・何を・どのように働きかければ成果を最大化できるのかが分かるようになります。そのようなやりがいや楽しさも、メンバーに伝えていきたいです。
酒井さんには、密に情報共有をしてもらっているので、スムーズに相談ができる信頼感が強いです。
酒井:互いの得手不得手をカバーし合いながら、チームも事業も成長させていきたいですね!ぜひ今後もよろしくお願いします!
互いの得意分野を尊重し、連携を取り合う酒井さんと濱田さん。インタビュー後には、濱田さんこだわりのコーヒータイムを楽しみました。今後の連携もますます期待しています!
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