2022年新しい組織体制になり、ますます加速するメドピアの開発チーム。現場で活躍するエンジニアたちは、どのようにサービスや組織に向き合っているのでしょうか?
今回は、サーバーサイドエンジニアとして開発をリードする河村 知輝さんにお話を伺いました。
メンバーの紹介を通じて、メドピアのエンジニア“らしさ”をお伝えします。
河村 知輝 メディカルビジネス事業部_Mediplat_パーソナルヘルスケア事業部_プラットフォーム開発グループ
2020年メドピアに入社。サーバーサイドのリードエンジニアとして、歩数計アプリの開発を牽引する。前職で名付けてもらったニックネーム「ホルモン」の愛称で現在も親しまれている。
ゲーム業界からの転身。コロナ禍で芽生えた「医療に貢献したい」という気持ち
――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、現在のお仕事内容を教えてください。
歩数計アプリ等ヘルスケアサービスの開発リードを担当しています。
私が所属するパーソナルヘルスケア事業部では、予防医療を目的とする歩数計アプリを中心に展開をしています。病気になってしまう前に疾患に対する知識をユーザーに提供し「もっと気をつけよう」という意識づけや行動促進を目指している部署です。
その中で私が開発しているのは「スギサポwalk」「スギサポdeli」「スギサポeats」という3つのサービス。サーバーサイドのリードエンジニアとして、コードレビューや設計の確認、チームのフロー改善を中心に運用から開発まで幅広く業務を担っています。
現在、特に注力しているのは、テックイシューの「データ量増大にも耐えうる構造設計」にもあるとおり、ユーザー増加に耐えられる基盤づくりです。
――メドピアに入社する前は、どのような経験をされてきたのでしょうか?
もともと大学・大学院では情報科学を専攻し、数学とプログラミングを学んでいました。大学院修了後は、ゲームが趣味であることや子供の頃の「ゲームを開発したい」という夢もあって「今やりたいことをやろう」とゲーム会社に新卒入社しました。
さまざまなプロダクト開発に携わり、リーダーも経験する中で「もっとオリジナリティのあるゲームを作りたい」と考え、より志向の合いそうなゲーム会社に転職しました。どちらの企業でも一貫してサーバーサイド開発に従事してきています。
ゲームアプリではイベントなどのタイミングでユーザーアクセスが集中する場面が多くあり、ユーザーに対して快適な動作環境を提供する基盤作りには注力してきました。現在携わっている歩数計アプリもプッシュ通知を送ると一気にアクセス数が増加することがあり、ゲーム会社で得たアクセス集中に耐えられる環境構築の知見は現在の仕事にも役立っています。
――ゲーム業界で活躍されている中、医療業界へと異なる分野に転身するきっかけはどのようなものだったのでしょうか?メドピアに入社するまでの経緯を教えてください。
2社目に転職してからしばらく経った頃、新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言もあって、リモートワークが中心の働き方に変化していきました。働き方が変わりゆく中で、Webエンジニアが活躍したり社会にインパクトを与えたりできるような業界自体も、トレンドが変わっていっているように感じました。そこで、他の業界もリサーチし始めるうちに、転職意欲がわいてきました。
ゲーム以外の業界への転職も検討する中で、コロナ禍の医療現場の様子などを日常的に耳にする機会が時期的にも増えていきました。次第に「医療の分野で自分にできることはないか」と考えるようになったんです。そこでコンタクトを取ったのが、現在メドピアでVPoEを務める平川さんでした。前職で一緒に働いていた縁があったので「ゲーム業界での経験しかないが、医療業界でも通用するだろうか」と相談を持ちかけました。平川さんから「全然大丈夫だよ」と背中を押してもらえたのもあり、メドピアの選考を受ける決断ができ、今に至ります。
コミュニケーションは相手に合わせる。決断は責任を持つ
――実際にメドピアで「歩数計アプリ」の開発に携わってみて、やりがいに感じていることはありますか?
そうですね。ユーザーが常に触り続けてくれるプロダクトだと感じられることが大きなやりがいになっています。メドピアの歩数計アプリにはアンケートをとれる機能があって、その回答率も高く、やったことに対する反応をストレートに受け取れるんです。
私がいたゲーム業界では、ユーザーの増減が激しく、イベントによってユーザーを増やす施策を繰り返していました。打った施策がユーザー数として表れる面白さはあったのですが、歩数計アプリは基本的には毎日使い続けてもらうものです。開発者としてやりがいを感じるとともに、「使ってもらえる」という安心感が得られますね。
――リードエンジニアとして、仕事を進める上で心がけていることはありますか?
まずは、相手に合わせた適切なコミュニケーションです。
エンジニアに対しては、技術的な話は共有しやすい一方で、プロダクトやサービス自体のゴールや目標について共有する機会は少ないと感じています。ですので、プロダクトやサービスが目指すビジョンやユーザーに提供したい価値を説明しながら、「どうしてほしいのか」を伝えるようにしています。そうすることで、メンバー自身が自律的に動けるようにしています。
非エンジニアに対しては、技術的な話は噛み砕いて説明をするのが大前提。その上で、それをやる根拠や裏付けを示すことが重要だと思っています。
また、リーダーとしてポリシーに掲げているのが「決断に対して責任を持つ」ことです。リーダーという立場になると、何かを決める局面というのは大小問わず必ずあります。その決めたことに対しては、きちんと責任を持つ人間でありたいなと思うんです。
――大切なことですよね。具体的に、責任を持つとはどのような姿勢を意味しているのでしょうか?
例えば、何かを決断したもののうまくいかないこともありますよね。私が考える責任を持つとは、そういった場合に「きちんと成功に導くまで考え続けること」「成功のためにありとあらゆる手を尽くすこと」です。
――責任ある決断をしてきたからこそ、今うまくいっていることはありますか?
現在の事業部に配属された直後は、決断する機会が多かったです。社内体制が変更になるタイミングで、チームのエンジニアも同時に複数名の異動と引継ぎがありました。
私自身、状況のキャッチアップができておらず、かつエンジニアのメンバーも入ったばかり。「過去こうだったからこうしましょう」といった前例があまり使えなかったんです。しかし、そういう状況だからこそ新しい文化やルールを浸透できる良さもあると思いました。
最初に決めたのは「属人化をなるべく少なくしよう」ということ。ナレッジやマニュアルはドキュメントに残すことや、開発が絡む部分については少しでも仕組みを率直かつシンプルなものにしようと決めました。その決断が100%影響しているかはわからないのですが、今では私以外のエンジニアもドキュメントを残してくれていますし、チーム全体に属人化を少なくしようという意識が浸透していると感じています。
常に最新を追い続けるメドピア“らしい”メンバーたち
――河村さんが感じるメドピア“らしい”特徴を教えてください。
「常に最新の技術を追い続ける姿勢」があります。
開発者ブログなどの、会社発信の技術系のアウトプットを見ていたので「技術に強い会社なんだろうな」という印象を入社前から持っていました。
実際に入社してみても、新しいバージョンが出るたびに「最初にあげました!」「すごい!」という盛り上がりをSlackでよく見ます。新しいものにどんどん追従していこうという気概を各チームから感じるんですよね(笑)。
――一人ひとりが新しいものにアンテナを張り続けているのは心強いですね。とくに感じる開発環境の魅力はありますか?
大きく三つあると思っています。
第一に、穏やかに開発が進められる環境があることです。
「穏やか」な理由として、明確にコレというものはないのですが…。リモートワーク前提のもと、チームの規模に合わせたコミュニケーション方法、頻度などの改善を皆が積極的に行っているので、リーダーがメンバー一人ひとりの状況を正しく把握しながら開発を進められるという安心感は大きいと思います。Slackなどの反応も良く、オンラインコミュニケーションのストレスを感じにくく、コミュニケーションミスによる障害などはあまり起きていないと思います。
第二に、プロダクトの質を重要視しているということ。
基本的に開発は、エンジニアが出した工数を元に「これぐらいの日程でいけそうだ」という仮スケジュールが組まれていきます。しかし、開発の過程で「こうした方が良いのでは?」という提案は出てくるものです。それを検討した際に工数が溢れてしまう場合は「少しスケジュールを後ろ倒しにしてでも良いものを作りましょう」と柔軟な対応を取っています。
最後に、経営層もプロダクトの障害に対してきちんとアンテナを張っているということ。大きい障害が発生しているわけではなくても、サービスが健全に動いているのかを意識してくれていると感じます。経営層がしっかりプロダクトにも目を向けてくれていることに純粋に感動しましたね。
拡大し続ける組織。自分の視野を広げ、事業に貢献したい
――河村さんが今後挑戦したいと考えていることを教えてください。
現在、メドピアの開発組織は採用を強化しています。私が入社した当時と比較してもだいぶ人数が増えています。そのため、組織作りにも関わっていきたいです。人を増やしつつも、提供するプロダクトだけに目を向けるのではなくて、開発組織の強化など内側にも意識を向けることが大切になってくると思っています。
そのためにも今後は「自分の視野を広げていきたい」です。今は自分のチームを中心に考えがちですが、より広範囲な事業に影響を与えるフローやルールを抽出して、その上で各事業部でできることは何かを考える。そういう意識を持ち続けたいと思います。
――最後に、メドピアのエンジニアとして、どんな人と働きたいかメッセージをお願いします!
メドピアには、新しい事業や施策、仕様が出てきた時に「工数を出して実装する」だけではなく「なぜやるのか」といった目的を理解し、納得してから開発に取り組みたいというメンバーが多いです。そのうえで取り組むからこそ積極的に改善や提案も行えるのだと思っています。
目的をはっきり持ち、「社会に良いインパクトを与えたい」という気持ちのあるエンジニアの方がいたら、ぜひメドピアで一緒に仕事がしたいですね。
ユーザーに「使ってもらえる」ことにやりがいを感じ、チームとのコミュニケーションを大切にされる河村さん。笑顔でお話される親しみやすさも含めて、メドピアのエンジニア”らしさ”を感じた気がします。河村さん、ありがとうございました!
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