プライマリケアPF(プラットフォーム)事業部でサーバーサイドの開発をリードする三村 友彦さん。チームの課題解決にやりがいを感じていると言います。
このシリーズではメンバーの紹介を通じて、メドピアのエンジニア“らしさ”をお伝えします。
三村 友彦 プライマリケアPF(プラットフォーム)事業部 サービス開発グループ(@to_mumura)
プログラミングが大好きな学生が、社会に出て教えられたこと
――本日はよろしくお願いします。三村さんは小学生の頃からプログラミングに興味を持っていたと聞きました。
そうですね。小学生の頃に遊んだブラウザゲームが楽しかったことがきっかけで、プログラミングにハマり始めました。
そこから、学生の間は授業の合間などにもクイズを解く感覚でコードに親しんでいたので、どんどん独学が進んでいきました。高校卒業後はプログラミングの専門学校に進学したのですが、学ぶことに加えて人に教える機会も多くなっていったんです。クラスメイトに教えることを通して、「人に教える楽しさ」や「頼られる喜び」も強く感じるようになったことは、専門学校時代の思い出の一つです。
――先行して学んでいたというのが大きな強みになったんですね。
確かに、当時は小さい頃からプログラミングに親しんで、技術力があることが自分の強みだと自負していました。でもそれは「学生の中では」という注釈がついているんだということに、インターンシップに参加して気づいたんです。
専門学校時代に、システムインテグレーション事業を展開する会社でインターンシップを経験し、RubyやRuby on Railsにも挑戦したのですが、周囲は優秀なエンジニアばかり…。自分の無力さを痛感しました。
一方で「学ぶ楽しみ」を再確認する機会にもなり、技術を素直に教わる姿勢を持ち直すことができたのは、私にとって良い経験でしたね。
他者への教え方についても今後に活かせる学びがありました。質問をされたときに即座に答えを教えてしまうのではなく、自分で考える道筋を作るように伝える方が人を成長させるんだな、といった気づきも得られました。
専門学校卒業後はそのままインターンシップ先の企業に入社し、3年間勤めました。
チーム開発で組織やサービスを育てられる環境を求めて
――インターン時代からの環境を飛び出し、新たな挑戦をするためにメドピアに入社されたんですよね。どのような考えがあったんでしょうか?
当時の私は目指したいこととして「チーム開発を担える人材を目指してキャリアを積んでいきたい」という思いと、「愛着の持てるサービス作りがしたい」という2つの思いを抱いていたんです。具体的には、サービスの検討から立ち上げ、スケール化まで、サービス開発におけるすべての工程にエンジニアもビジネスサイドのメンバーもワン・チームで作り上げていくような関わり方をしていきたいと考えていました。そこで、自分が望むキャリアに挑戦していくために、新天地を探すことにしたんです。
そんな中で、出会ったのがメドピアです。目指していきたいキャリアに挑戦できそうだったことも入社を決めた理由の一つではありますが、一番の決め手は行動指針の「Credo」でした。自分が日頃から意識していたことを明文化したものだったので、「メドピアなら同じ行動指針を持った仲間がそろって、良いチーム開発ができるのでは」と一気に惹かれました。
――2020年8月に入社されてから今年で3年目ですが、現在のお仕事内容を教えてください。
プライマリケアPF事業部のサービス開発グループに所属し、サーバーサイド部門を統括しています。担当するサービスは、薬局やクリニックのかかりつけ化を支援する「kakari」「kakari for Clinic」、処方せん画像事前送信による薬局予約サービス「やくばと」など複数にわたります。
私の現在の役割は、個人のパフォーマンスをあげるための環境整備や育成にあわせて、「より良いチームにするためのメンバー教育」をミッションとしています。
――メンバーの成長を促すという役割の中で、どのようなことを心掛けていらっしゃいますか?
前職までで学んだ「答えではなく道筋を提案すること」を意識しながら、意見交換するイメージでしょうか。あえて断定的な発言はせず相手に「考える余白」を提供し、議論の場で出た意見は出来る限り「承認」するようにしているんです。
――メンバー自身に考えを促す問いかけや、対話の場を作ることも大切ですね。
そもそもメドピアではCredoが行動指針として浸透しているので、各役割へのリスペクトや、意見を言いやすい風土やカルチャーが根付いているのでやりやすい、というのもあります。
私たちの事業部でも、エンジニアにはプロダクトの技術領域の選択に裁量を持つことができています。たとえばRubyのアップデートやリファクタリングをしたいときにも特別な許可はいりません。開発チームが技術的に「必要だ」と判断したことは、基本的には事業部からも取り組むことを任せてもらえているのでストレスがあまりありません。
たとえば、ユーザーからのお問い合わせを受けるカスタマーサクセスチームからの作業依頼は一方的な依頼ではなく相談に近い形で、一緒に課題整理をしながら共有してもらえます。一連の課題解決までの流れを考えることを通してエンジニアも「自分たちが作ったものがユーザーの課題解決につながっているかどうか」を検証できます。それが分かると開発にもよりやりがいを感じやすいですよね。
技術は手段。課題解決やチームの成長そのものを喜びたい
――三村さんは以前、「コードを書くことが趣味であり、仕事である」と仰っていましたよね?技術への深化に意欲的な姿勢を感じますが、そのモチベーションはどこから生まれるのでしょうか?
そうですね……まずは「自分が知らないことを知る」ということが根っから好きな性分なんだと思います。プログラミングやWebの技術はどんどん新しいものが出てきて、常に勉強の日々ではありますが、それを楽しんでいる自分もいます。
一方で、「プログラミングで何かを作ること自体にモチベーションがあるのか?」と言われるとそうではありません。どちらかといえば、課題解決そのものに大きな喜びや達成感を感じます。その手段としてプログラミングが武器になったということかもしれません。
――なるほど。「何がどう解決できるのか」が大切なんですね。
そうですね。たとえばチームの勉強会や輪読会もよくやっていますが、「メンバーやチームのどんな課題を解決するのか」を考えて行うことが大切だと思っています。Rubyコミュニティに対してOSS活動を行うのも、私は「同じトラブルが他で起きないために……」と、全体の効率化に貢献したい気持ちから行動しています。
――三村さんは育成にも関わられていて、ある意味メドピアのエンジニアらしい背中を見せる役割でもあると思います。三村さんご自身が仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
私自身は「できる範囲の100%で応え、その水準を少しずつ上げていく」ということを大切にしています。「当たり前のことを当たり前にやる」ということでもありますかね。
それぞれの能力や仕事内容によって「当たり前」のレベルは違ってきますが、それを分かったうえで今の自分にできることを100%やりつつ、当たり前の水準を少しずつ上げていこうとすることが、良い成長プロセスであり、結果として成果もついてくるのではないかなと思います。そういった取り組み方を複数人でできたら、チーム力も底上げされていくはずです。
――メンバー育成の観点で大切にしたいことがあれば教えてください。
そうですね……。メンバーから「忙しそう」と思われないように、フットワークの軽さは意識していますね。なるべく周囲に声をかけてもらいやすい雰囲気を出すようにしています(笑)。
というのも、私のいる事業部の開発チームメンバーは、ありがたいことに中堅も若手も関係なく自主性があってそれぞれで成長意欲の高い方々ばかりです。
ですので、私自身はチームの成長に貢献できるようにメンバーと「一緒に考える」時間を大事にしたいと考えています。現在も各メンバーとの1on1やペアプロを実施していますが、もっとその時間を増やしていきたいですね。結果だけにフォーカスするのではなく、考える過程を共有することで理解を一緒に深めて、全体の開発力向上に繋げていければと思っています。
課題解決に対する真摯な姿勢と、メンバーと共に走ろうとする姿勢から「メドピアのエンジニアらしさ」を感じました。三村さん、ありがとうございました!
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