メドピアグループのサービスを横断的に支援する組織「VPoE室」。SRE、セキュリティ、UI/UX、QAなど各専門領域に強みを持つスペシャリストが在籍しています。
本記事では、VPoE室 SREチームの堀さんと田中さんに、VPoE室の特徴や今後についてお聞きしました。
VPoE室 堀 光雄
2015年6月メドピアに入社。
VPoE室内SREチームのマネジメントを担当。プライベートでは、自動車、モータースポーツ観戦、ゲーム、読書など多趣味な一面も。
VPoE室 田中 賢三
2017年10月メドピアに入社。
インフラ構築・運用・保守、ボトルネック調査、仕様実現性の調査などSRE業務を担当。趣味は折り紙とギター。
誰かを救う仕事がしたいと思った
――本日はよろしくお願いします。まずはメドピア入社前のご経歴を教えてください。
堀:メドピア入社までは大手の通信プロバイダからスタートアップベンチャーまで、さまざまな規模や業種の企業で働いてきました。
サーバーやネットワーク周りでトラフィックを捌いていくことに醍醐味を感じ、今日に至るまで一貫してサーバー・インフラエンジニアとしての業務に従事しています。
田中:大学を卒業してから6年間はアルバイトをしながら、音楽活動に精を出す日々でした。たまたまゲーム音楽を作る機会に恵まれ、個人でもゲームを作ってみることに。それがエンジニアを目指すきっかけになりました。
エンジニアとしては、WebアプリやiOS/Androidアプリ開発から始まり、ミドルウェアの管理や監視体制の構築に携わってきました。
――メドピアに入社した経緯を教えてください。
堀:メドピアの前CTOが元同僚ということもあり、彼から声をかけてもらったのがきっかけでしたね。決め手として大きかったのが「Supporting Doctors, Helping Patients. (医師を支援すること。そして患者を救うこと)」というメドピアのミッションに惹かれたから。誰かを救える仕事に魅力を感じ、入社を決意しました。
田中:私にとってもメドピアの社会貢献性の高さは魅力でした。以前、母が病を患ったことがあって、通院がとても大変そうだったんです。母のような人を救えるような仕事がしたいと思っていたところ、メドピアの「first call」*に出会い「こんなサービス作りを仕事にしたい!」と思いましたね。
*first call:メドピアのクラウド型健康管理サービス
――入社から現在に至るまで、お二人はどのようなお仕事をされてきたのでしょうか?
田中:入社当時から、現在のVPoE室の前身の部署に所属し、アプリケーションのボトルネック調査・解決、インフラ構築・運用・保守、仕様実現性の調査を担当してきました。
堀:私も田中さんと所属は同様です。VPoE室の共通ミッションである「メドピアグループが保有するサービスの品質、セキュリティ、開発効率の最大化を行う」ということに向かって取り組んでいます。また、SREチームに所属するメンバーのタスク進捗を確認するのも私の役割です。
各サービスの高可用性を担保するための、スペシャリストたちによる横断型組織
――VPoE室はどのような組織なのでしょうか?
堀:VPoE室は、技術ごとのスペシャリスト達が、メドピアグループのサービスを横断的に支援する組織です。私と田中さんが身を置くSREチームの他、UI/UXチーム、QAチーム、セキュリティチームなどがあり、それぞれのチームが独立しながら、組織ミッションに応じてメドピアグループのサービスの可用性を高く維持するための活動をしています。
各サービスを横断的に支援するVPoE室
田中:全てのサービスを横断的に見ているので、メドピアグループのサービスを俯瞰した動きができるのがVPoE室の特徴です。たとえば「このサービスのコードには改善が必要」となれば、そのための仕組みを私たちが作ることもあります。複数のサービスで共通に使えるような仕組みにして、グループ全体の開発品質の向上を目指しています。
――SREをはじめとした各技術領域のスペシャリストたちが所属しているのですね。それぞれどのような取組みをされているのですか?
田中:たとえば、SREチームでは開発体験向上を目的として、CI/CD 自動化、検証環境の自動構築、などに取り組んでいます。あとはセキュリティやクラウドに関する社内勉強会なんかもよく開催しています。2022年11月にはインシデントゲームデーを全社で実施しました。メドピアのサービスの脆弱性を確認するきっかけになりました。
堀:サービスチームに専属しないサーバーサイド、フロントエンド、モバイルアプリのエンジニアやデザイナーなどのメンバーは、各サービスチームと連携をとり、都度、技術サポートに入って開発品質の担保に貢献しています。
信頼のおける仲間たちと健全に議論できる魅力
――お二人が感じているVPoE室の魅力を教えてください。
堀:メンバー一人ひとりの人柄が良く、専門知識を有しているエンジニアがチームに揃っているところです。信頼のおけるメンバーと一緒に仕事ができるのは大きな魅力ですね。
田中:本当にみなさん落ち着いていて、大人……というか。たとえば、議論になった時にも意見を押し通すのではなく傾聴したうえで、最善策を考えるスタンスを持っています。
堀:メドピアの行動指針であるCredoが浸透しているのも魅力のひとつだと思います。「健全にぶつかり合って、一つの答えを導き出す」という姿勢をみんなが持っているのは、実はすごいことだと思います。
田中:健全な議論ができるという前提があるからこそ、チーム内に自然と知見が蓄積されている気がします。それぞれが得た気づきやナレッジを気軽に共有しあう風土ができているんですよね。週1回の定例はもちろん、普段の業務で疑問に思ったことや役立ちそうなことをSlackで共有する。それに対して互いに「こういう使い方も良いんじゃないか?」と気軽に提案することができるので、そういった会話が活発なチャンネルが多いです。
――ワークライフバランスの観点ではいかがでしょうか?とくにSRE業務では、障害対応が発生すると大変というイメージがありますが……。
堀:もちろん、私たちSREは特にインフラを司るので「いつ何が起こるかわからない」という想定をしていますが、働く時間は比較的調整しやすいです。私も賢三さんも子どもがいますから、昼間に中抜けして家庭が落ち着いた夜間に業務を再開するなど柔軟に対応しています。
田中:作業工程や開発スケジュールについては、休日の前日に大きなリリースは控えるほか、スケジュール的に破綻しないのかも含め、さまざまな観点で検討しています。場合によっては、VPoEの平川さんに検討段階から相談をしたり、直接判断を仰ぐなどして慎重に決めています。一つひとつの対策は些細なことですが、これができているかできていないかだけでも、個人の働きやすさからチームの体質まで違ってきますし、ひいてはサービス品質にも作用してくるので、大事にしています。
VPoE室から共有・提案・育成を推進する開発組織へ
――今後の目標を教えてください。
田中:各サービスチームにもナレッジを共有し、知見を深めてもらう活動もしていきたいですね。アーキテクチャの面ではだいぶ整備できてきたので、今後はインフラの知識やセキュリティの対策について研修や勉強会を通して共有していく活動を積極的に進めたいと思います。
堀:私たちから各サービスのチームに新しい取り組み提案をしていきたいです。たとえば「AIを活用して●●ができるよ」といった話を持ちかけたりしてサービスの可用性が一段と高まるような取り組みができるのではないかと考えています。
――SREは新しい領域でもあり、専門性が高そうですが、今までの経験に関係なく取り組めるものでしょうか?
田中:そこは大丈夫だと思いますよ。私もメドピア入社まではAWSに触れたこともありませんでしたが、入社後に実際のサービスを見て学びました。アクション次第でキャッチアップは充分にできると思います。
堀:今後は育成という観点も含めて、これからSREを目指す方と一緒に働きたいですね。
たしかに以前は、コード化できているところと、できていないところがあって、頭の中で理解している人でないとSRE業務ができなかったこともありました。
ですが、今はだいぶ整理されて「何がどう動いているのか」が、どのエンジニアでも一目で分かるよう管理されています。
まずは、VPoE室の専門性と対応力を高めていきながら、今後SREとして活躍を望むポテンシャルメンバーの育成も進めていきたいですね。
インタビュー中も「もっとメドピアを良くするために」という気持ちが溢れていた堀さんと田中さん。俯瞰的な視点で存分に語ってくれました。今後の活動もますます期待しています!
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