社員が「新しい挑戦をする」ためのステージを用意しているメドピア。飛躍のための失敗も受け入れ、チームで解決する文化が根付いています。
今回は、薬剤師専用コミュニティサイト「ヤクメド」でリードエンジニアを務める川﨑 将憲さんにお話を伺いました。
メドピアの文化を通して、川﨑さんが考えるエンジニアとして“ありたい”姿をお伝えします。
川﨑 将憲 集合知PF事業部_調剤支援グループ(@soranori1)
自分でサービスを生み出したい。異業種からエンジニアへ
――本日はよろしくお願いします。まずは、現在のお仕事内容を教えてください。
自社サービスである、薬剤師限定コミュニティサイト『ヤクメド』の開発リーダーをしています。
チーム全体で16名と小規模な組織なので、開発に関するほぼ全てが業務範囲です。スクラムマスターとしてプロジェクトを管理したり、コードレビューをしたり、開発チームとしての意思決定をする役割を担っています。
状況によっては、自分で手を動かして実装もしますし、メンバーマネジメントや採用業務などにも関わっています。
――川﨑さんは、異職種からキャリアチェンジしてエンジニアになったと聞きました。メドピア入社前はどのような経歴だったのでしょうか?
ファーストキャリアに選んだのは、学生時代からアルバイトをしていた飲食店でした。いずれは独立することを考えて、修行を兼ねて正社員として働くことにしたんです。
――そうだったのですね。エンジニアに転身されたのはどのようなきっかけがあったんですか?
考えてみれば当然の話ですが、飲食店の開業には一定の資金力が必要です。当時の私が独立開業を進めようとしたとき、資金面がなかなか立ち行きませんでした。
しかし、何か自分でサービスを立ち上げたい。その思いを手放すことができず、極力金銭的なコストを抑えて独立を目指せる仕事に目を向けることにしたんです。そうして興味を持ったのがIT業界でした。
自分で技術を身につければ、開発費を抑えてサービスを生み出せる。万が一、サービスがグロースしなくても「技術」という資産は手元に残る。そう考えてエンジニアを目指すことにしたんです。
――なるほど。転身を決意されてからすぐに就職したんですか?
いいえ。まったくの未経験でしたから、まずは独学やスクールでの学習を経て、プログラミング技術を身につけていきました。自分の中で「エンジニアとして継続して取り組んでいける」と確信を得てから次のキャリアに進みたかったんです。
スクール卒業後は、客先常駐型のSES企業に就職しました。すぐに起業することも考えましたが、具体的な事業やサービスのアイディアがあったわけではありませんでしたし、学ぶうちにWeb業界の奥深さを知って、技術に触れること自体に楽しさを感じていったんです。
技術力と実績を得るためにも、一度はエンジニアとして働いてみるのが、その時の私には合っていると考えました。
▲サービスを生み出す方法を考え抜き、エンジニアへ転身
――2社目では、技術力の土台を積まれたと思うのですが、その後メドピアに入社するまでの経緯を教えてください。
転職のきっかけはシンプルで「もっと深く事業に関わりたい」という思いからでした。もともとが「起業したい」と考えていた人間なので、「自分が作りたいサービスを作り込める環境で働きたい」と事業会社のエンジニア職を探し始めました。
前職では、主に金融やヘルスケア領域のシステム開発に携わってきたので、そのどちらかは継続していきたいとも考えていました。
とは言え、経験のあることを活かしたいというよりは、社会的意義の高い仕事がしたいという気持ちが強く、生活に密接するサービスを作りたいと思っていました。
そして、出会ったのがメドピアだったんです。
――メドピアへの入社の決め手はなんだったんでしょうか?
「Supporting Doctors, Helping Patients.(医師を支援すること。そして患者を救うこと)」というメドピアが掲げているミッションが一番の決め手でした。
私がそれまで携わっていたヘルスケア領域というのは、主に一般ユーザーに向けられたものだったんです。ですので、「医療従事者を支えて、その先にいる患者さんを救う」という考え方は、自分のアンテナにありませんでした。
医療従事者をサポートすることで、医療そのものに直接アプローチをかけていくというスタンスに感銘を受けました。
あとは、メドピアが持っている多様性を受け入れる雰囲気も大きかったですね。当時の私はエンジニアとして輝かしいキャリアを持っているわけではありませんでした。しかし、面接官が飲食店の時のキャリアについても色々と聞いてくれ、私の経験にすごく理解を示してくれたので、この会社なら安心して働けると感じました。
サービスを通じてユーザーの課題を解決。日々感じる社会的意義の高さ
――実際に働く中で、入社前に抱いていた「社会的意義の高さ」は感じますか?
そうですね。メドピアの事業自体が社会的意義の高い領域なので、常に自分自身が社会の役に立てているという実感を持っています。
私が担当する『ヤクメド』は、疑義照会・処方変更など、調剤業務での事例を紹介している他、薬剤師限定のQ&Aサービスを利用できる『薬剤師向けのお悩み解決サービス』です。
▲薬剤師限定コミュニティサイト『ヤクメド』
サービスを利用した薬剤師の方から「ヤクメドで見た情報が役に立ちました」とコメントをいただけたりすると、やはり嬉しいですね。
直接お声をいただく以外にも、会員様同士で悩みを相談し合って、励まし合っているのを見ていると「良いコミュニティが作れているな」と感じます。
時には深刻な悩みを抱えている方もいらっしゃいますが、他のユーザーが暖かい声をかけたり、真剣にアドバイスしてくれたりしていて、その様子を見ていると私まで嬉しくなってしまいます。
――それは素敵ですね!サービスを提供する上で、大切にしているポイントはありますか?
サービス作りにおいては、ユーザー目線に立つことを重視しています。
ユーザーの意見には本質的な課題や重要な目的が隠れていることが多いので、それを見極めるためにもユーザー目線に立つことは大事なポイントです。
『ヤクメド』のユーザーは薬剤師なので、私たちがユーザー目線に立つのは非常に難しいサービスです。私自身も社内にいる薬剤師や『ヤクメド』の会員様にお話を聞かせていただいたり、さまざまなアプローチで情報収集をしています。
飛躍のための失敗を受容しチームで解決する
――川﨑さんにとって、メドピアはどんなところでしょうか?
失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるところですね。
実は、メドピア入社後に大きな失敗をしてしまったことがあるんです。当時、医師向けのサービス開発に携わっていたのですが、そこで私が担当していた範囲で障害が起きてしまいました。
パニックになっていた私の元に集まってくれたのは、同じチームのメンバーたちでした。関係各所にお詫びをしてくれたり、対応すべきことの洗い出しをしてくれたり、チーム力とメンバーの当事者意識の高さを強く感じる出来事でした。
何より印象深かったのは、ミスしたことを咎められなかったことです。ミスはあるものとして、同じことを繰り返さないために、どうすべきかを全員が考えてくれていたことです。
「社会的意義の大きな事業に関わりたい」という共通意識を持ち、常にユーザー目線、かつ勉強熱心なメンバーに恵まれていると感じます。
――心強いですね。その根底にはメドピアのどんな文化があると思いますか?
「飛躍のための失敗を受け入れる文化」が根付いていることでしょうか。
メドピアの旧Credoに「飛躍のための失敗を受容しチームで解決する」というものがありました。現Credoにも「はみ出すことを厭わない」という言葉で継承されている考え方ですが、これが新しい挑戦を後押ししてくれていることを表していると思っていて、今でもとても共感している部分です。
私自身も十分な経験があったわけではありませんが、開発リーダーを任せてもらったことから、飛躍のための失敗を受け入れてくれる文化を感じますし、実際に失敗することもあるんですが、そんな時はチームメンバーみんなで支えてくれています。
そのため、私もメンバーが「やりたい」と声をあげてくれたことなら、多少難易度の高いことでも、スキルが追いつかない部分をサポートしながら、本人の意思を尊重して任せるようにしているんです。
どんな状況でも“良い”仕事をしていける。前向きなエンジニアでありたい
――川﨑さんは、どんなエンジニアで“ありたい”と考えていますか?
どんな状況でも良い仕事をしていける、前向きなエンジニアでありたいなと思っています。
私の好きな漫画の一つに「左ききのエレン(集英社)」という漫画があるのですが、その中に「体調最悪でも2日寝てなくても友達に裏切られても女にフラれてもその中で歯くいしばってひねり出した仕事がお前の実力の全てだ」というセリフが出てくるんです。個人的に、すごく響いた言葉で(笑)。
例えば、開発のプロジェクトでも、急にメンバーが変わったり、仕様がひっくり返ったり、エラーや障害が起きたり、常に万全の状態はそうそうないと思っています。どんな逆境でもできる限り良い結果に繋がる仕事ができるエンジニアでありたいです。
――最後に、今後の目標を教えてください。
まずは「『ヤクメド』というサービスを薬剤師さんのNo1.プラットフォームとする」というチーム目標を達成したいです。
薬剤師の方の業務範囲は、調剤などの薬を扱う『対物』業務から、服薬指導や調剤後のフォローなどといったより患者さんに寄り添った『対人』業務へと年々幅が広がってきています。薬剤師の方たちの業務の変化を支援しながら、その先にいる医療の提供を受ける側の人たちも救う。そんな、薬剤師に必要とされるサービスづくりを目指しています。
ユーザーに寄り添った開発への意識と、チーム全体でサービスを作り出していく姿勢から「メドピアのエンジニアらしさ」を感じました。川﨑さん、ありがとうございました!
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