メドピアグループでは、7月13日よりエンジニア組織の新体制をスタートさせました。新体制で新たに明確になったポジションが「テックリーダー」。各技術領域を牽引するリーダーとして、技術の面でチームを横串でつなぐという重要な役割を担います。そして、時を同じくしてメドピアが向き合う技術課題として「テックイシュー」を公開しました。
今回は、新たにフロントエンドのテックリーダーに就任した小林 和弘とVice President of Engineering(以下、VPoE)の平川が「組織改編を機に、フロントエンドチームは何に取り組むのか」を語りました。
フロントエンド テックリーダー小林 和弘
2019年10月メドピア入社。プライマリケアPF事業部のフロントエンドエンジニアとして、薬局と患者さんを繋ぐかかりつけ薬局化支援サービス「kakari」の開発を担当。
VPoE 平川
2018年メドピア入社。新規プロジェクトの立ち上げやエンジニアのマネジメント、採用などを担当。「ありひー」の愛称で親しまれている。
社会貢献性の高い事業に共感、テックリーダー就任までのあゆみ
――和弘さんは、フロントエンドチームのテックリーダーを務められます。まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
和弘:大学卒業後、地元のWeb制作会社に就職をしました。実は大学では化学を専攻していたのですが、仕事にするなら中学時代から関心の高かったWeb制作に携わりたいと考えて、専攻とは全く関係のない業種にチャレンジしたのがキャリアのスタートです。
当時はJavaScriptの知見もなく、jQueryというライブラリに少し触れる程度でした。マークアップエンジニアとして、顧客のコーポレートサイトを作ることが主な仕事でしたね。
――それからフロントエンドエンジニアに転身されたんですね。
和弘:徐々に経験を積み、JavaScriptに触れる機会が増えたことで、自分の中で「JavaScriptを使ったユーザーインタラクションを考えたプログラム寄りの仕事がしたい」という気持ちが大きくなり、東京のWeb制作会社へ転職しました。そこでは、さまざまな企業のWeb制作に携わりながらフロントエンド開発の経験を積みました。
――2社目は7年間勤務されたんですよね。メドピアに入社されたのはどのような経緯だったんですか?
和弘:ずっと受託開発の会社にいたので、一度は自社サービスの開発をしたかったんです。加えて、メドピアは医療という社会貢献性の高いサービスを複数提供しており、ここならやりがいのある開発に打ち込めると入社を決めました。
――入社後、どのようなプロジェクトに関わってきたのかも教えてください。
和弘:入社した当初は、フロントエンドチームの一員として、横断的に事業部全体の開発に携わっていました。その後の組織改編で、各事業部にフロントエンドエンジニアを配置することになり、私はプライマリケアPF事業部に配属されました。現在は、薬局と患者さんを繋ぐかかりつけ薬局化支援サービス「kakari」と、かかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic」というサービスの開発、運用を担当しています。
エンジニア組織の成長を加速させる、“協働型”マネジメント体制
――VPoE就任とCTO退任に伴い、メドピアのエンジニア組織は新たな体制になりました。技術のマネジメントは各分野で選任したテックリーダーが率いることになりましたね。フロントエンドのテックリーダーを、和弘さんにお願いすることになった理由を教えてください。
平川:和弘さんは、高い技術力を持っていることはもちろんのこと、フロントエンドのメンバーを集めて勉強会を開催するなど、チームを俯瞰したコミュニケーションをとってくれていました。ですので、フロントエンドに関しては「任せるなら和弘さんしかいない!」と前CTO福村と即決しました。
和弘さんならフロントエンドチーム、ひいてはエンジニア組織全体に向けた「技術の浸透」に大きく貢献してくれるでしょう。テックリーダーの和弘さんがフロントエンドチーム全体の方向性や技術選定を行っていくことで、これまで以上に意思決定のスピードもあがっていくと期待しています。
※メドピアでは、VPoEとテックリーダーが協働してエンジニア育成/組織・技術のマネジメントを行うVPoE+テックリーダー体制をとっています
開発体験を向上させ、エンジニア組織にポジティブな循環を
▲フロントエンド領域のテックイシュー
――フロントエンドのテックイシューに対しては、これまでどのように向き合ってきたのでしょうか?
平川:これまでも新規プロジェクトから徐々に取り組んできた課題ではありましたが、特に大規模な既存システムのアーキテクチャをモダン化する取り組みについては、大規模システムへの変更アプローチということで工数がかかることもあり、長期戦になっていたんです。
和弘:体制も整ったので、これからはイシューにも本腰を入れて取り組んでいきたいです。
とくにメドピアには、最新の技術トレンドへのアンテナを高く張っているメンバーが多くいます。自分のプロジェクトで使ったことのない技術でも、会社全体を見渡して既に導入済みのチームに使用感をヒアリングしていたり。彼らの力も借りて、イシューへの取り組みを推し進めていきます。
加えて、今まさにアーキテクチャのモダン化に協力してくれているメンバーがいるので、そちらも積極的に議論を進めていこうと思っています。
平川:テックリーダーの和弘さんにメンバーとのコミュニケーションや技術選定を推進してもらいつつ、私自身も積極的に議論に加わりたいと考えています。そうすることで、メドピアとして最適な意思決定を実現していきたいと思います。
――このイシューを解決した先には、どんな未来が待っているんでしょうか?
和弘:イシューを解決すると開発体験が良くなります。開発体験が良くなることで、新しい技術が使えるようになって、メドピアに関心を持ってくれるエンジニアが増える。そんなポジティブな循環が生まれることを期待しています。
平川:モダンな環境は、エンジニアのモチベーションをどんどん上げてくれますよね!
イシューへの取り組みに終わりはありません。現在のイシューを解決しても、新たな目標が見えることもあるでしょう。フロントエンドのメンバーからは積極的に技術に関する相談をもらえるので、新たなイシューの発見につながる機会にも恵まれています。
そこを和弘さんと情報共有して、フロントエンドチームの技術改善にどんどん取り組んでいきたいです。
メドピアが与えてくれた“面白さ”を組織に還元していきたい
――新体制となり、メドピアのエンジニア組織はターニングポイントにあるとも言えますが、エンジニア組織として変わらない、またはそのままであり続けたいと思う部分はありますか?
平川:まず、新体制になったことによって、これまでのメンバーの取り組みが止まってしまったり、急な方向転換をしてタスクが増えたりということはありません。
今回目指しているのは、あくまでも「エンジニア組織が大きくなる」ことを受け入れられる組織にしていくためのポジティブな変化です。これまで築いてきたメドピア“らしさ”や各メンバーやチームの持っている目標達成に向けた動きは引き続き継続していきます。
和弘:言い換えれば、新しいタスクが増えるわけではなく、今まで事業部やチーム単位でやってきたことをさらに組織全体に浸透させるイメージです。
また、メドピアは仕事に対する姿勢やコミュニケーションの取り方など、一人ひとりの行動に3つのCredoが浸透している組織です。このメドピアの「軸」ともいうべき部分は変わらないと思います。
――最後に、お二人が「成し遂げたいこと」を教えてください。
和弘:もともとフロントエンドチームは技術交流が豊富なチームですが、技術交流もより一層のアップデートをかけたいです。新しい技術選定をする際の方向性だったり、ナレッジだったり、そういった暗黙知を共有できるようなチームを作っていきたいと思っています。
これは私個人の体験になりますが、前職はあまりモダンな開発環境とは言えませんでした。コードレビューや長期メンテナンスを要するサービス開発の経験はもちろん、その重要性や面白さに気づいたのはメドピアに入社したからこそです。今後はテックリーダーとして、それらをメンバーにも伝えていきたいと考えています。
平川:頼りにしています!私の役割は、メンバーのモチベーションやプロジェクトの動きをしっかり見つめていき、組織がスケールする仕組み作りをすることです。
繰り返しになりますが、フロントエンドの技術面は和弘さんにリーダーしてもらいながら、私も一緒に議論を重ねたいと思っています。
一緒に新しい技術のキャッチアップや社内メンバーへの技術浸透をガンガン進めていきましょう!
大役の責任感を感じて苦笑しつつも「不安半分、ワクワク半分」と話す和弘さん。今後のご活躍とVPoE平川さんとの連携に期待が高まります!
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